6/29(水)晴
今日が何日か、おばちゃんは知らない。
でもおじちゃんと同じ日を選んだ。
眠るように、安らかに、おじちゃんのもとへ。
昨日、週末のトークイベントの予約をしようとクレジットカードの入力画面まで開いて、もう少し様子を見ようと思いとどまった。ちょうどイベント開始時刻からお通夜になった。 退勤後、サウンドハグを抱えて、バリアフリーの舞台鑑賞。宮沢賢治の「心象スケッチ」「永訣の朝」が手話と音楽と語りで表現される。10億年の彼方へ放たれた賢治の言葉が沁み入る。
開演前、ステージの大きさや装飾など舞台の解説をするガイドの人が、手を叩いたり、足を踏み鳴らした。時々目を閉じて、出演者の衣装説明に耳を澄まし、時々目を開けて、弦の響きを想像した。視覚と聴覚どちらも開放すると、時折、情報過多に思えた。
音の振動で色を変える球体は、膝の上でよだかの星になり、天上のアイスクリームになった。
この地球で出会い、天上の人となった人たちを偲ぶ時間にもなった。