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日記が結んだ縁

10/4(月)

毎日新聞朝刊社会面に、勉さんと徳子さんの笑顔。

「届けてくれてありがとう」の文字の大きさに、胸が熱くなる。

この声の主語は、複数形。


冨五郎さんの日記を届けてくれた戦友原田豊秋さん。

76年前、父・豊秋さんから冨五郎さんの話を聞き、妹や弟と一緒に日記を読んだ徳子さんが「憶えています」と懐かしそうに手帳をめくる。

「カドヤの天丼ね、食べたかったんだよね」徳子さんたちも幼い頃、天丼に想いを馳せていた。


この景色を夢見て、原田豊秋さんのご家族を探し始めたのは2016年。

5年間、たくさんの人が情報を寄せてくれた。農林省で食糧保存の研究をしていた原田豊秋さんは、戦友の原田豊秋さんと同年同月生まれということがわかった。研究内容からして、親和性が高い。理科系の研究者で戦地に行ったとは考えにくかったけれど、珍しい名前だし、同年同月生まれなら、ほぼ間違いないだろうとリサーチを進めた。

ある日、農林省の後の職場で一緒に働いていた後輩の方から、職場の記念誌に原田さんが寄稿した文章が届いた。そこには、東京大空襲の体験記が書かれていた。情景が浮かぶ鮮やかな文章は、日記と一緒に届いた手紙の記述に似ているとすら思った。でも、東京大空襲を体験していたら、日記を届けることはできない。原田豊秋さん探しは、振り出しに戻った。

同姓同名の原田豊秋さんを追いかけ続けた日々も、とても楽しかった。

この間に集まった情報と、手繰り寄せた資料、経緯など、ちゃんとまとめて形にするのがこれからの仕事。大仕事。


「大感動」「いいねを1億回押したい」「勇気をもらった」

たくさんの声が届いた。気にかけてくれていた人の多さを知る。日記が結んだ縁の広がりと深さを感じた一日。



岸田文雄内閣発足。

韓国では女性徴兵論争が浮上。その背景にある、少子化、就職難、負担平等論。


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