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果物屋さん

3/21(月)晴


春分の日。祝日。


数日前にドライヤーが壊れたから買いに行きたい。川沿いの桜も見に行きたいけど、『秘密の森2』最終回まで3話分一気に観る。シーズン3に謎を残した最終回。ロスになる暇もなく観たい作品が待っている。Netflixの終了ボタンを押したら、徹子の部屋で宝田明さんの緊急追悼特集が始まった。慌ててiphoneのメモアプリを開く。


小6で日本へ帰国後、30年ぶりにハルビンを訪問した宝田さん。

通っていた白梅小学校を訪れると、教室や机はそのまま残っていた。

住んでいた家も残っていて、今は2世帯が暮らしているようだった。住人に「33年前に…」と宝田さんが中国語で話しかけると、ドアを閉められてしまった。「歴史の一ページにも満たない、ほんの少し前の話なんだけどね」と徹子さんと宝田さんが頷き合う。この場面さえ、ほんの少し前まではよくある会話であり、光景だった。


敗戦目前の8/9、ソ連兵が押し寄せてきた。

天皇陛下が何かを喋るからラジオをつけておくようにと言われたものの、右往左往する関東軍は、いち早く逃げていった。

宝田さんの父は、満鉄職員。兄はルソン島で戦死。姉はたまたま北朝鮮へ出稼ぎに。家族離散状態だった宝田さんは、敗戦から一年後にハルビン→博多→大阪へと引き揚げてきた。裸足で飯盒をふたつ両手にぶら下げ歩いていると、踏切を渡った先の果物屋さんが駆け寄ってきた。飯盒の蓋を開け、渋柿を三つ入れてくれた。

「どこから帰ってきたの?」と聞かれて、ハルビンと答えた途端、宝田さんはそれまで堪えていた涙が止まらなくなってしまった。果物屋さんのやさしさが宝田さんを生涯支えた。

のちに宝田さんのファンが、果物屋さんとの再会をかなえてくれたという。

「ウクライナの少年は77年前の僕です」と、生前語っていた宝田さんの声をダイジェストでもたまたま聞くことができた今日はいい日。


トリマーの勉強は楽しいから予定より早く進む。今日は3巻に入り犬のしつけを勉強した。テキストに書かれていることと真逆のことをしていたことがいくつかあり、質問用紙に3つのQを書いて、封筒に入れた。


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