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minami

絶望したけど絶望してない


いつもが日記にすると1500字くらいの1日なら、今日は15万字はいきそうなぐらい情報量の多い日だった。でももう今日は眠りたい。しかし書いておかねば、明日に回そうか、いや、1行でもいいから書こう、いやいや、ちゃんと書こう、と悩みながらパソコンに向かっている。


まず朝から家族の行事。1年半ぶりに実家に行って両親と食事をした。会えばすべて解決するんだ、という想いがいくつもあった。やっぱり会わなきゃだめだ。

でもこうやって、陽性者数が少ないいまのうちに会わなきゃ、とみんなが実家に帰ることで第6波が引き起こされる可能性だってある。ごめんなさい、と思いながら、今日はなるべくそのことを考えないようにつとめた。

週5日夕食はプロテインドリンクのみというストイックなダイエットを実行中の両親が「きょうはチートデイだ」と言ってごちそうを用意してくれた。ほぼクリスマスだった。


雨の中、強行突破で神社に七五三のお参りに行った。雨で投票率が少し下がったらいやだな、と思った。家族写真を撮るときに手をあげたら、私のウエストかららくだ色のインナーが丸見え、ズボンのチャックがパツンパツンなのもバレていた。それ以外はいい写真なのに。

お参りが済んだら晴れた。


帰宅して開票特番を観る。

夕方ごろからだんだん、絶望する準備をしていた。いつも期待してもがっかりするからだ。

カウントダウンが終わった瞬間、「自・公 過半数 確実」というテロップが出る。続いて、「維新 3倍」。心の準備したけど準備し足りなかった。ショッキング。


投票率がもっとどかーんと上がって欲しかった。前回より2ポイント程度上がっただけ。下がってたらいよいよ悲しかっただろうけど上がっただけましなのか。

この1年半を経験してきても、投票率が上がらない日本。

生放送を見ながらしおりとメール。仕事に忙殺されたり介護があったり、行きたくても行けないという人が想像以上に多いんじゃないか? という意見に共感。苦しんでいる人を減らすための選挙であって欲しいのに、苦しい人ほど選挙に行きづらい。

総裁選よりもメディアで取り上げられる時間がだんぜん少なかったのもおかしい。

前回の衆院選よりも投票所が1275箇所も減っているのも納得がいかない。


よかった、と思える結果もあった。これはうれしいね、と言い合っているときに、京王線で男が刃物を振り回し負傷者多数という速報が流れる。

走行中の電車の中を車両から車両へと逃げてくる人々の映像を見た。後方車両からは火が出ている。電車が駅に到着するが車両ドアとホームドアが開かない。窓を開けて脱出する人々。なに? おそろしすぎる。

心がざわざわしすぎる夜だ。現実のおそろしさにくらくらする。


なにもかも消化不良なのに、明日までにどうしてもやらねばいけないことがある。

深夜まで右手が腱鞘炎になるかと思うくらい繰り返し文字を書いた。

自分の字が好きじゃない。「綺麗な字」と検索して、「ひらがなの "す" は横棒を長めに書いた方が綺麗に見えるんだぁ」と今更学んだ。


完全には絶望していない。

でも、少しは好転したからこれから少しずつ良くなるんじゃない? と簡単に楽観もできない。気を引き締めて声をあげていかないとまずいっぽい。




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