あと一週間あれば、もう少しできたという気持ちと、一週間あったって変わらなかったと思う気持ちと、内海と外海のあわいの波を眺めるように、89分の映画keememejを書き出す。
ここまで来れたのは、映画をつくりたいという想いに息を吹き込んでくれた人たちの存在があってこそ。
エンドロールに名前を書かなかったけれど浮かぶ顔もたくさんあった。
みなみが、最終的には作品は監督のものだと言っていた。それはある意味ではそうなのかもしれない。
でも、タリナイもkeememejも、対話のなかで、ふたりが納得できる作品づくりをしてきた。
だから今回はエンドロールの最後を
製作・配給 春眠舎
とした。
マスターデータは重い。
68GBのデータが半分アップロードできたところで、一旦仮眠。
早朝に起きて確認すると通信エラーで失敗している。みなみが起きた時にはアップロード完了できているのが望ましい。急ぎ再度トライする。
昨夜、みなみとzoomで話した時の、画面の黄色い枠がパソコン画面にまだ残っている。パソコンもお疲れだ。ずっとヒーヒー音を立てている。再起動できたら良いのだろうと思いつつも、今日は午前にWiFi工事が入る。それまでにはアップロードを終えたいからお願いあともう少し…!
7月はほんとうにたくさんの人に無理なお願いをして、配信に向けて尽力してもらった。ブラック企業を批判できる口じゃない。。
万が一、新しい回線のWiFiがPCと接続できなかったら、今夜自宅からの配信は難しい。8時半、午前休を申請。通信エラーが起きていないかこまめに画面を確認して、アップロードを見守る。
「あ、今一瞬停電になってしまいましたね。」
廊下で耳を疑う声が聞こえた。しかも、ごくたまに回線工事が難しい家があるけれど、うちはそのごくたまにだった。
今から他の業者が工事に来てくれるか確認をするという。この時点で昼前。午後出勤を断念し、一日休暇を取ることに。
三度目の正直でアップロード。今度は、マスターデータを12.94GBまで小さくして試す。
心臓に悪すぎる。アップロードができたのは12時前。みなみがすぐ見てくれる。
アーヤさんに、いまみなみエンドロールまで来ました!と伝える。ドキドキLINEの実況中継。
配信ページの告知準備がすぐできる状態までスタンバイしてくれたあーやさんに、GOを伝える。
告知してすぐ、チケット購入の通知がポンポン入る。前作との違いは、公開を待っていてくれる人がいることを感じられること。ありがたい。
配信トークのはじまりは、配信が午後になってしまったお詫びから。
バーチャル背景をポスターのミナミママの家にしたら、まるでジャルート環礁のイシワタさんの実家にいるような。
まだ映画との距離がとれていない。
これから映画を観る人も見てくださる中でネタバレに気をつけながら話すのは難しかった。
ちょうど一年前の今日は、マーシャル・エイド第一弾。
2019年7月30日、一年前の今日、マーシャルへ旅立った日に佐藤勉さんと、孫の由季也さんと配信をした。
一年前と二年前。
同じ日に立つ現在地の景色を忘れまい。
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