10/8(金)
昨夜の東京震度5強の地震で、全室の両窓が10cmほどずつ開いていた。窓を閉めて寝たはずなのに、どおりで寒いわけだ。
墓じまいのため、年休を取り、母方の故郷、登米へ。
よりによってのタイミングとなってしまったけれど、日曜日の一周忌の法要前にもすませておきたかったよう。
登米にゆかりがあると知ったのは3年前。「おかえりモネ」の舞台で、今や全国区の名前になった。
東日本大震災の二日前にも、大きな地震があった。
3.11を経験していない私には、阪神淡路大震災を名古屋で体験した時と同じくらいの恐怖を感じた。
洗面所で、お風呂上がりにドライヤーを手に取ろうとしていた時だった。ガタガタと鏡が揺れる音で地震?と思った時には、身体も横に揺れていた。
玄関の前でしゃがみ、廊下で母と肩を寄せ合い揺れがおさまるのを待った。まだ揺れてる。長い。
ウィウィーン!ウィウィーン!
周辺の何百の携帯に入る地震速報が、一斉に鳴っている。
パリンと何かが割れた。キャンドルスタンドが本棚から勢いよく落ちるのを見た。動けない。玄関の戸を開けると、叫び声。ああ、どうか火災が発生しませんように。
携帯でメッセージを打つ手が震えている。
よりによって、夕方突然テレビが壊れたからニュースが見れない。13年生きたら寿命か。Wi-Fiが一瞬不安定になったけど、無事だった。テレビの代わりに、Twitterで情報を得る。明日の洋服を足もとに備え、スニーカーを玄関に出して眠る。
朝食を食べながら、原田豊秋さんが関東大震災を経験していた話を思い出した。
東京の映画館で映画を見ていた豊秋さん。突然の激しい揺れに、大慌ててで劇場を飛び出し、逃げて帰ってきた話をお孫さんが憶えていた。
新幹線の混み具合は、1/4ほど。
登米の前に、レンタカーで震災遺構となった大川小へ。駐車場に止まる4台のうち3台がレンタカー。
3年前訪れたときにはなかった伝承館が、小学校の前にある。最終入館16:30の文字。今の時刻は16:28。
何も知らずにきたけれど、間に合ってよかった。
大川小訴訟事故について、控訴審判決と書かれたパネル。
60ページを超える来館者用の冊子は、PDFでも読めるようになっている。
揺れた時間は3分。長い。昨日の地震の倍くらいだろうか。どれほど怖かっただろう。
どこからか聴こえる鳴き声を探し求め、空を見上げた。
白鳥の群れが海に向かう。
賑やかだった街の静けさに、響く、声なき声。
登米までの道で、新車の匂いで車酔いと頭痛。
夜ご飯をひと口食べてもどす。
ロキソニンが効いて、30分後に頭痛が治る。
早めに布団に入り、翌朝に備える。
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