2/2(水)
今日が節分だと思っていた。
ダンボール紙で鬼のお面を作る。子どもは自分で描いた鬼をこわがっていた。本気でこわがっている表情ってかわいいから、大人はついからかいたくなる。かわいそうとかわいいは似てるってやつ。でも本当にこわいもの、やめてほしいって言ってることはやめてあげないといけない。
昨日から生理で体が重いので「自分にやさしくモード」にする。
インプットの日にして、書評を書く予定の本を読めればいいってことに決めた。
「この写真でいいか確認してください」と送られてきた自分の画像をチェックすると、半目、うつむき、明らかに「途中の顔」だった。えぇ……さすがに……かわいそうでは? でも選んだ方に悪気はないのはビシバシ伝わってくる。動画から切り出すのは難しいし。きっと他人からしたら些細なことで、気になるのは私だけなんだろうな。私も同じことを他人にしているだろう。と思いつつも、すみません、半目じゃないのをいただけますか……とおそるおそる連絡。
すぐに送られてきた別のカットも、1枚目よりは目が開いていたけれどやはりうつむいていた。うーむ。まあ、ずっとこんな顔してた私が悪いんだろうな。笑顔でいようとつとめていたはずなんだけどな……これ以上は面倒臭いやつと思われるだけなので、「バッチリです!」という感じで返事をする。その他コメントやプロフィールの直し。これだけのことなのに少し消耗してしまった。今年の目標「まいっか」に決めたはずだろ。弱っている日だからだ。先方はめちゃくちゃいい人たち。悪いのは全部おれ。
去年読んでたのしかった本も混ぜて5冊横断読み。1項目ずつ読んで次の本、を繰り返す。これをやると贅沢な気持ちになる。
岸政彦・柴崎友香『大阪』を読み返していると、全然関係ないのに今書いているエッセイの「はじめに」が降ってくる。頭の中でだんだん形になってきた……どころじゃなくて、これはもうできてる文章だ、書き留めないと、と思って脳の声をメモした。
どんどん手を動かすのも大事だけど、同じくらい、書かない時間、発酵させる時間、頭の中で泳がせておく時間を持つのも大事だ。バランスむずかし。
岸本佐知子『死ぬまでに行きたい海』も去年読んで好きだったので、パッと開いたページを読み返す。海芝浦駅に行く話だった。行きたいな。
東京の新規感染者が2万人超え。もうびっくりしない。完全に慣れてしまった。PCRキットが足りず、人手も足りず、検査なしで医師が判断した「みなし陽性」も数に含まれることになった。2年経ってもPCRキットが足りないこと、精度の低い抗原検査が公式の顔をしていること、本当に残念だなと思う。
友人と長電話。映画館に行けなくても映画館の話をいつもする。地球が滅んでも映画館の話をしているかも。
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