おどろいた。
隣の家が空き巣に遭ったらしい。事情を聞きたいと言って警察官がたずねてきた。隣の家が泥棒に狙われたなんておそろしい。でももっと怖いのは、警察官が「隣の家は空家なんですが」と言ったことだった。私はずっと、人が住んでいると思っていた。窓から赤い光が見えることが多かった。なんだったんだあれは。
この家に越してきてから奇妙なことが多い。消したはずの灯りがついているのは日常茶飯事。ラジオを家でリモート収録している時も「録音データに男性の笑い声が入っているんですが、ご家族ですか?」と言われた。家族が寝静まってから誰もいない部屋で収録しているので、そんなはずはない。聞いてみると、私が話したすぐ後に「ンフフ」という非常にリアルな男性の笑い声が入っていた。ちょうど、一緒にラジオブースの中に入っている構成作家が相槌ほどではないけどちょっとした笑いを漏らす、ぐらいの存在感。うちの家には構成作家の霊がいる。家賃も不自然に安い。
今日作ったもの。麻婆茄子、きのこスープ、ゴーヤチャンプルー、ピーマンとちくわ炒め、えびとセロリの塩炒め。麻婆茄子の味付けを間違えて不人気。あした木綿豆腐を一丁入れてみよう。
2日前、5割以上がワクチン接種完了というニュースがあったけど、その内訳は65歳以上9割、64歳以下3割らしい。そりゃそうか。早く、望んでいる人に行き渡りますように。
今日はなんとなく何もかもが捗らなくて、無理やりスイッチを入れようと部屋を猛烈に片付けたり、食洗機を使わずに食器を洗ってみたりしたけれど劇的な改善はなかった。このあとお風呂に入ってもシャキッとできなかったら諦めて寝よう。
『あの人に会いに 穂村弘対談集』で穂村弘さんと谷川俊太郎さんの対談を読む。
今日は「詩にはメッセージはないというのが基本的な立場です」「ある美しいひとかたまりの日本語をそこに存在させたいだけ」「詩というのは草花なんだよ」という言葉がよかった。
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