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minami

ぎょ


2/12(土)


午前中公園に行く。ノーマスクのランナーが多くて怖かった。

子どもが5人分のどんぐりを拾う。

貯水池に3種類の鳥がいた。

泳ぎ方によって水面の波紋がコンパスを使ったような円になったり、きれいな矢印のようになったりする。

もうすぐ咲く桜の木に「クビアカツヤカミキリは特定外来生物です。成虫は踏み潰すなどしてその場で駆除してください」という張り紙がしてあった。ぎょっとした。

小学校の梅の花が満開だったことにもぎょっとした。


帰宅後シャワー、電気鍋に仕込んでおいたルーウェイ(卤味)の鶏肉などを食べる。

メルカリで買った段ボール1箱分の古本が届いていた。


石川達三『蒼氓』を読む。

奴隷制度が廃止されたあと、労働力としてブラジルに行った人々。

財産も土地も家族も全てを捨ててブラジルに行くしか希望はなかった。国公認のブラジル移民は1908年から1993年まで続く。つい最近だ。今の日本にはこの状況はない。でも反対に、同じ覚悟で日本に来る人はたくさんいるだろう。


「姉しゃん手紙だ。堀川って誰だ?」弟は皆のいる前で大きな声でそう言ってしまった。

「紡績の人だ」と姉は率直に答えたが、封は切らずにそのまま襟の間にかくした。それを見ると弟は、是は姉の秘密なのだと思った。そして姉がそうした秘密を持っていることを、仄かにも美しいもののように思った。弟は何故か嬉しく微笑ましい気がした。そして迂闊にもこうした姉をブラジルまで引っぱって行く事の惨酷さについては考え及ばなかった。(石川達三『蒼氓』)


「keememej」最新版の試写。完パケが近づいているから、わずかにでも技術的な心残りがないよう目を皿にして観る。字幕を0.1秒遅くしたいとか、環境音を少しだけ先行したいとか、細かい部分を言い出したらきりがない。……と、わかっていても終われない。


しおりとミーティング。それでもたしかな前進を感じる。新しいアイデアにしたがって画像処理をして今日は終了。



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