1/17(月)
恋の夢を見て気分がよかった。
架空の学校、架空の自分、架空のクラスメイト。
現実の家の呼び鈴の音で目覚める。
朝ごはん、さつまいもパン。ちょっと焦がす。
義母が庭の陽だまりにキャンプチェアーを出して編み物をしている。
奈良に行くからと、締め切りを伸ばしてもらった原稿を書く。
ラジオを聴きながらオンライン注文の梱包。ほんと不器用。なんで3件包むのに30分かかってしまうのか。でもこういうなんでもない時間を味わうのが、大げさに言って人生の醍醐味かもと思う。まだ「早くしなきゃ」が勝っちゃう。
VRについてのリモートミーティング。企業向けの大規模案件の営業の人だから、時間を使ってもらって申し訳ないと思ってしまう。そんなこと思わなくても、なんてことないコミュニケーションを楽しんだっていいのにね。
5つの幼稚園に電話。第6波でまた方針が変わった。むっず。むっっず。電話中も叫ぶ子ども。「ちずの!やじるしのやつして!やじるしがいい!」と要求され、グーグルマップのことかなとか、いろいろ提案するもすべてはずれ。なんだったんだろう。
散歩がてら、梱包した本をポストに入れに行く。川のそばの枯れ草の上にスーパーマリオのスターが落ちていた。鮮やかな黄色で目を引く。拾えばよかった。無敵になれたかも。
落ち込んでいる友人を励ます。逃げちゃダメだって思うらしい。逃げていいよ。
銭湯の鏡広告のデザインを考えて提出する。なんでこんなことしてるのかわからないが、楽しい。レトロで怪しい雰囲気にしたい。
阪神・淡路大震災から27年。
6歳のみなみは、奈良にいた。母がタンスとテレビをおさえた。
11歳で神戸に引っ越し。同級生はみんな被災の経験があった。
まだ言語化できないけれど、子ども時代の自分にとって確実に最も印象的な出来事で、なにかしらの影響を受けている。
子どもがおじいちゃんの名前を口にするのを聞いてぎゅっとなる。もう遊べないとはまだ言ってない。