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道行

同じマンションの同じ階に住んでいる友人がいる。夜、その友人の家に行こうとしたら、ちょうど玄関から友人が出てきた。うしろから、一歳になったOちゃんが出てきて、長い外廊下をひとりでトコトコと歩き始めた。しばらくして、Oちゃんが戻ってきた。姿形は変わらないのに、友人より身長が伸びている。え?


というところで、夢から醒めた。6時15分。

今日は在宅勤務に変わったから、もう一眠り。二度寝してみた夢も、変なんだけど妙にリアルで、おかしかった。


トマトとセロリと卵のスープを温め直している間に、ベランダに出る。ひんやりとした空気。霧が深くて、スカイツリーが見えない。10日ほど前、プランターに撒いた綿の種が、昨日一斉に芽を出した。4月に撒いた種の新芽は、一ヶ月ほど成長が止まってしまったのか、いっこうに伸びない。最近増え始めたコバエが新芽にくっついていることが原因のような気がして、天然除虫菊のコバエ退治スプレーを吹きかける。新芽から離れてほしいだけなのに、プランターにはコバエの死骸が増えていく。


スープを飲みながら「無料Wi-Fiが命綱」の記事を読む。2021年3月末、東京都内のホームレスに支援団体がメールをすると「私より困っている方がたくさんいるはずなのに申し訳ない気持ちでいっぱいです」「生きてよいのでしょうか」と返信が来たという。彼女は30歳。

支援団体のひとつに「つくろい東京ファンド」の名前がある。

3月、下北沢の日記屋月日で、つくろい東京ファンドの活動記録本「コロナ禍の東京を駆ける-緊急事態宣言下の困窮者支援日記」(稲葉剛編、小林美穂子編 、和田靜香編、岩波書店)を買った。一年前の、2020年5月19日の日記のページを探して、読む。緊急事態宣言の間だけ、身の安全が確保できる部屋で眠ることができても、宣言が解除されると、路上か、劣悪な環境で知られる宿泊所か、ネットカフェの生活に戻ってしまう。安定した住まいの確保を最優先とする支援アプローチ(ハウジングファースト型)が、日本でも一刻も早く定着してほしい。


12時。寺尾紗穂さんの「道行」をピアノ練習。おととい10年ぶりくらいに読んだ楽譜が読めなくなっていてショックだったけど、今日はスラスラと読めた。音源にあわせて弾いたら、連弾してるみたいでドキドキ。


15時15分。今日の業務が終わってしまい、パンチアウトのメールを送る。


マーシャル在住の友人から、人口の半分以上はワクチン摂取完了し、今は卒業シーズンでアメリカに行ってしまった人が多いと聞く。こちらの現状を伝えると、驚いている。すでに2回目の摂取が終わった人も多く、車がない人でも受けられるように、地域ごとにブースが立てられるなど、細やかな体制ができているよう。揺れに繊細なワクチンを、近場の離島へ船で輸送することが目下の課題らしい。


18時15分。東銀座駅着。目的地は森岡書店。初めて東銀座から向かう。Google マップが教えてくれる経路がどっちの方角を指しているのか、いつもわからない。こっちだと確信した方角に歩く。青いマークが経路からずれていく。2度それを繰り返し、正しい方角がわかる。なだらかな斜めの坂道は、スーツケースを持っている人にはつらい。重力に逆らいながら、スーツケースの上にプロジェクターを載せて、急ぎ足で歩く。すれ違う宅配業者の方と、同業者のようなアイコンタクトをお互いなぜかしたような気がする。


森岡書店の森岡さんと、みずき書林の岡田さんと、7月に開催予定の展覧会準備。天井投映する作品をプロジェクターで映す動作確認は、マーシャル上映会依頼。プロジェクターとスピーカーを2年ぶりにつなぐ。みなみが書き残してくれた配線のメモを頼りに、作業開始から20分で投映完了。その後の出来事は、展覧会用に作るフリーペーパーに書く。


帰り道、日比谷線に乗るために、日比谷駅までちょっと遠いけど岡田さんは歩くと言った。

東銀座駅の方が近くないですか?と言ったら、そんな駅があるんですか?と訊かれた。

東銀座駅の認知度って、そんなもんなのだと知る。


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