7/13(水)雨のち曇
8時11分 みなみからボイスメッセージ6秒が届く。
「しおりちゃ〜ん き をつけてね〜!」かわいいかわいい4才の声。
憂鬱な気持ちが一気に晴れる。
昼休みに食べた冷やしスパイシーフォー、2辛でめちゃくちゃ辛かった。
裁判所前、たくさんの三脚と原告団が待ち構えている。
ちょうど通りがかった法廷の前で、記者が横並びになってノートにペンを握りしめていた。漂う緊張感。用事を済ませてまた法廷前を通ったら、判決を聞いた人が口伝えする数字を走り書きする記者たち。「4人」と「兆」という言葉だけ聞き取れた。これから無数のフラッシュを浴びて、勝訴か敗訴の文字を掲げる人がこの道を駆け抜けるんだろうと思いながら、一足早く裁判所を出た。ものすごい数の視線を遠くから浴びた。
一時間後、詳細を速報で知った。
移動中読もうと思った本は読めず、次々と更新されるニュース記事を読んでしまう。
知れば知るほど、筆舌しがたい辛さがあったことを想う。