フグを捌くのに免許がいるなら、モロヘイヤを育てるのにもいるだろ。
ついに畑のモロヘイヤを片付けた。こわかったのだ。花に猛毒があるということが。わたしおっちょこちょいだからあの黄色いやつ、食べちゃうかもしれない。
成長しすぎてあと50食分くらいありそうだったけど、処分してしまった。食べ物の神さま、モロヘイヤの神さま、ごめんなさい。根を伸ばしすぎて、畑のほかの野菜の養分もどんどん奪っていそうなのもおそろしかった。
ゴミ袋に入るように赤い茎をどんどん切っていたら、隣で見ていた3歳に「かわいそう」と言われた。すまんな。
東京の新型コロナ新規陽性者数が半年ぶりに200人を下回り、154人だった。緊急事態宣言も30日に解除されるらしいけれど、あと少しねばればもっと抑え込むことができそうなのに勿体無い気もする。
第6波の到来も指摘されているけれど、最多を更新し続けていた頃よりは希望が見えている。あの眠れないほど毎日おびえていた感覚を早くも忘れかけてきた。なかったことになりそうな雰囲気すらある。日記を書いていてよかった。記憶の外付けハードディスクだ。
義父母が帰国してから日中に作業できる時間がゼロになり、平日は20時から仕事を始めるスタイルになった。今日で原稿直しを終わらせたかったのになんでもう23時半なんだろう。大事な仕事ほど、真っ正面から取り組むことができない。こわがっている。こわがって中心を見つめないまま世に出すほうがよっぽどこわいことなんだけど、そうなってしまう。今夜はそこまで進んでないけれど、初めてまっすぐ睨んだ感じはあった。
息抜きに、斎藤倫『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』を読む。ことばはことばにしようとした形跡のことで、ことばにならなかったものが詩、という部分がよかった。
遅く植えたズッキーニの花をひとつだけ収穫して、花びらの中にモッツァレラチーズを入れてフリットにしたら、おいしすぎて30秒だけレストランに来た気持ちになった。レストランの気持ちになれる料理を求めてる。
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