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  • minami

コロナと中動態

更新日:2021年9月24日


義理の両親が無事に広州に到着した。広州で2週間ホテル隔離、国内線で成都に飛んだあとは1週間自宅待機と聞いていたのに、最近さらに成都でも1週間ホテル隔離になったらしい。なんと3週間もホテル生活。70歳の2人にはかなりきついものがあるだろう。

自宅に到着してもしばらくは周囲からのまなざしに気を使うそうで、通常の生活に戻るまでには1ヶ月半〜2ヶ月くらいかかるのではないかと予想している。


義父母が成都の親戚から「飛行機に乗った時に着ていた服を捨てろ」と1日に何度も連絡を受けていると聞いて驚いた。機内で着ていた服はいまビニール袋に入れて分けてあるらしい。しばらくそのままにしておけば、たとえウイルスが付着していたとしても数日で不活性化するはず。私も日本ではかなり神経質なほうだけど、捨てろとまでは思わない。


東京に家を買った中国人の知人からはつぎの休日にバーベキューに誘われた (もちろんまだ行けない)。私もいま中国にいれば「服を捨てろ」と言ったかもしれないし、日本で違う仕事をしていたら友人をバーベキューに誘ったかもしれない。イギリスにいたらライブに行っていたかもしれないし、ニュージーランドにいたらロックダウン中は息を潜めていたかもしれない。行動は立場と環境にかなり影響を受ける。でも人はその結果を意志と呼び、わりと厳格に責任を求める。


昨日だらりとしていた分、おりゃおりゃおりゃーと部屋を片付ける。おとといお別れ会用にたんまり作ったおかずがまだあって、今日の昼まで料理をしなくてもいけた。温存できた分の体力でラジオを収録する。


後腐れなく去って行ったと思っていた夏が何事もなかったかのように戻って来て暑かった秋分の日。こういう恋人ってよくいそう。間が悪く夕食はおでん。絶対今日じゃないねぇと思いながら食べる。

全く勢いが衰えない苗にゴーヤが10本以上スタンバイしているので、もしかしたらこれを食べ終わるまでは私の夏は終わらないのかもしれない。


予約して楽しみに待っていた『東京の生活史』が届く。

ナチュラルで静謐な装丁と、無視できない厚みと重さが、すでに人生を物語っている気がする。




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