• shiori

散歩中に3回も

9月20日(月)祝日 ・敬老の日。

秋晴れの青空。8時50分、犬のクリームを迎えに行く。初対面。名前を呼ぶと、テッテッテッと駆け寄ってきて、グリグリとモコモコの頭を寄せてきては、忙しなく脚の間をグルグルと駆け回る。すぐに懐いてくれて、朝から幸せな気持ちで満たされる。


今日が旅立ちの日だとわかっているみたい。7ヶ月、クリームの面倒を見てくれていた方は、職業柄いろんな犬を見ている。クリームは手がかからない、とてもいい子だと感心されていた。ゲージに入るのを嫌がって、タクシーに乗り込むのに時間がかかるだろうという予想は外れ。何の抵抗もなく、予定より早く出発。クリームの到着を首を長くして待つ、みずき書林へ。

車中、悲しそうな鳴き声を小さく発するたび「もうすぐだよ〜」「岡田さん待ってるからね」と声をかけると、クリームはわかったように落ち着いた。どこに連れて行かれるのか、何もわからなくて怖いはずなのに、えらいねえ。


すっぽりとゲージに収まったクリームをタクシーから下ろすと、岡田さんが下まで降りてきてくれた。おうちに上がって、最初は警戒してゲージから出てこないだろうという予想は、また外れた。ルンルンといくつかの部屋を偵察した後、抱っこされるのはあまり好きじゃないはずが、とってもうれしそうな顔をして腕の中で抱かれている。ああ、よかった。


引き渡しを終えて、事務所に戻る電車内で、鼻の下が伸びた岡田さんとクリームのツーショット写真が送られてきた。ああ、ほんとうによかった。


振替出勤で、夕方まで事務仕事。ちょっとした待機時間に、今朝のクリームの写真と動画を眺めては、至福のひと時を振り返る。


「散歩中に! 3回も!かわいいって言われました!」

初散歩で、3回クリームがかわいいと声をかけられたと、岡田さんから興奮メッセージが届く。

みずき書林から駅までの道で、何匹も犬を見た。「かわいいな」と心の中で思うのと、実際に「かわいいね」と声をかけるのは、違う。さすがクリーム。スカウトされちゃうかも。


次、岡田さんに会ったら、鼻の下が伸びた顔がデフォルトになっているんじゃないかと思う。ほんのわずかな時間、今日私も一緒に過ごせただけで、計り知れないほど満ち足りた気持ちになった。朝から晩まで毎日一緒に過ごせたら、どうなっちゃうんだろう。


ああ、私もクリームと暮らしたい。

いつお泊まりに来てもいいように、部屋の片付けをしてその日を待つ。

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