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shiori

猫と作家の会話

2/5(土)晴


細々とした仕事の合間に「TRUE NORTH」を見た。

としか、日記を書かなかったら振り返ってしまうような一日。


朝、薫ちゃんから「本日の東奥日報の記事です」と送られてきた「天地人」を読んだ。「なぜ戦争をえがくのか」と青森で企画展をした遠藤薫さんの作品について。いろんな人に読まれ続ける本になってほしいね。


ヒヤシンスの芽が順調に伸びている。脇芽も二つ出てきた。


Marshall Islands Journalで、トンガの噴火から5日後に首都マジュロで停電があった記事を読んだ。発電所近くの地下ケーブルから煙が出ていた報告もあり、見えない津波が到達した結果の地殻変動の影響とみられる。

大規模な噴火のあとは、世界的に寒冷化が起きる。そのサイクルの中で、地球温暖化にストップがかかるならいいね、と言える話なのかはわからない。


昼に「ドラゴン桜<韓国版>」、夜に「TRUE NORTH」を観た。

「TRUE NORTH」の監督はリサーチから10年かけて、制作コストを下げるためにインドネシアに移住。「火垂るの墓」にもヒントを得て、ストーリーを練り上げていた。

ゆくゆくは収容所の閉鎖につながってほしい、と監督が願いを込めて作った作品を見た責任として、何ができるのだろう。日本の北朝鮮帰国事業について、知ることからかな。

「ウォッゼ記念」の詩を書いた人のなかに、収容所での暮らしを迎えた人もいたのだろうか。


布団の中で「トラブゾンの猫」を読む。

ガラタ橋を探しながら歩くイスタンブールで、ブルーモスクを見た後、レストランにいた猫と作家は会話をする。

「どうして人間が殺し合う戦争の話が人の心を動かすんだい? 猫の世界には戦争なんてないぜ」

「私がホメーロスの『イーリアス』を偉大だと思うのは、戦争の本質をよく描いているからなんだ。戦場においては、戦争をおっぱじめた指導者よりも、戦争に駆り出された普通の人、〈小さな人間〉がバタバタと真っ先に殺されていく姿をよく捉えている。逆にいうと、〈小さな人間〉がいなければ戦争は成り立たないんだってことを。」


小田実の〈人生の同行者〉、玄順恵のルーツは済州島。










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