午前。4000字の原稿を1900字書く。
午後。ふたつの展覧会へ。
キュンチョメ個展。お客さんが「マーシャル、父の戦場」を作家さんに薦めてくださったというご縁で、作家さんからご連絡をいただき最終日に駆け込む。
呪いを祈りに書き換える作品づくり。
鳩と虎の不公平なお話、として紡がれる映像作品「トラを食べたハト」の中で、香港の民主化運動を香港人がこう表現していた。
「今の香港は、日本軍が攻めてきた前夜に似ている」と。
この言葉に触れることができただけでも、駆け込めてよかった。
続いて、日本橋高島屋本館で津絵太陽展へ。作品のモデルとなった方のお父さんに、先日森岡書店でお会いした。津絵さんの曽祖父が満洲にいたことを知ったのは、4年前。そこからリサーチを重ね、個展を開けるまでの力と技と熱量に圧倒される。
その後、急遽西荻窪へ。
今野書店入り口のシール剥がしとミニフェア台へのポップ置きに同行。
の前に、南口の本屋ロカンタンへ。
岡田さん待ちの間に、3冊本を買う。岡田さんが来て本を選んでいる間に、また2冊の本を買う。探していた本がなかった代わりに、近しい本として勧めてもらった本『キネマ/新聞/カフェー 大部屋俳優・斎藤雷太郎と『土曜日』の時代』が面白そうだったので購入。会計後、本のあとがきを西川祐子さんが書いているのを見つけてびっくりする。
西荻窪駅の改札の前で、今野書店の袋を下げて、手を振っている人がいる。あら、奇遇ですね田中ユースケさん。
シール剥がしも手伝っていただき、ありがとうございます。
文庫棚に、手書きで「日記」と書かれた棚が一段あるのを教えてもらった。これから見に行くコーナーが増えた。
最寄駅から家路に向かう道で、マスクを外した。
ふと見上げると、大木の金木犀が咲き乱れている。
昨日から部屋に香りを運んでくれたのは、あなたでしたか。
ニュータウンで育ったからか、背丈の低い木だと思っていた。
金木犀の寿命は100年、200年と長い。でも花が咲いて散るまでの時間は、1週間。
今週はできるだけ散歩をしよう。と思ったけど、昨日みたいにノーマスクで心地よい風に吹かれながら、窓辺でまどろみ息を吸っている方がいいかも。