朝、「はらぺこあおむし」の作者エリック・カールさんの訃報を知る。
9年前、個展で来日したエリックさんのインタビューを読む。
「少年時代を過ごした戦時中のドイツは、家々はグレーや茶色に塗られ、ファッションも統制されて、何もかもに色がない世界だった。僕が明るい色彩で描くのは、その反動かもしれないね。」
月経3日目。目の乾きが続く。頭とお腹が痛い。何よりねむい。
3月末、生理用ナプキンのニュースが話題になった。
時間と心に余裕がないと、布ナプキンを使う生活はできないと思っていたけれど4月から使い始めた。
昨日は一日外にいて、今日も一日雨で洗っても乾きにくいから、化学製品のナプキンを使っていた。でも午後から布ナプキンに変えたくなって、変えた。
化学製品のものを使っていると、自分自身も汚いように感じてしまう。布だと不快感がない。今日は早く使って洗いたいという気持ちすら自分のなかに生まれてきて、驚いた。
ゴミも減らせて、自分も気持ち良くなれて、身体のこともよく知れて、環境にもお財布にもいい。無理なく続けられたらと思う。
お昼、Anne Frank HouseのYouTubeで公開されているアンネ・フランクのビデオ日記を見る。
1942年6月12日、アンネの誕生日。
アンネが日記ではなく、ビデオカメラを持っていたら?
「一番大事なのは、ここでの生活を人に見せることだと思う。
潜伏生活の現実を見せること。」
第三話で、ラジオ放送が流れる。
「本日はオランダ政府の決定を報告させていただきます。
次世代にとって非常に意味深い決定です。
歴史は公文書のみで書かれるものではありません。
したがって、私たちはすべてのオランダ人に歴史的アーカイブを記録するようにお願い申し上げます。
潜伏されている方には
あなたの戦争の経験を記録するようにお願い申し上げます。
戦争が終わったら生存者と次世代のために
皆様の報告を集めて…」
退勤後、横になる。 起きたら日が暮れていた。
「図書新聞」に書評が掲載された連絡を受け取る。ちゃんと届いているんだ、と思えた。
タイトルをつけずに日記を書き始めたら、また途中で全部消えてしまった。
1953年がどんな年であったかを最近調べている。
金智英著「隣の国のことばですもの 茨木のり子と韓国」を読んでいたら、茨木のり子と川崎洋が創刊した同人誌「櫂」が創刊した年であることに気がついた。
茨木が書いた「宣言」という詩は創刊号に掲載されず、のちに「ひそかに」という詩がうまれた。