11/13(土) 晴れ
一日で治ると思った首がまだ痛い。もみ返しかな。右上唇の裏に口内炎もできて痛い。最近、家で食べないものを外で食べてるから、口が驚いてるのかな。
西崎信夫さんのお話を聞きに、9時半鷹の台駅へ。
会場のホールに集まる老若男女には、赤ちゃん連れのお母さん、10人くらいの生徒を連れて参加する学校の先生もいた。
窓際の席に座ると、しばらくして扇風機も回りはじめた。微風の冷気が身体を徐々に冷やし、ライトダウンを着ても底冷えがした。周りの人もみんな上着を着はじめて、扇風機のスイッチを消したいと何度も思った。
トークの最後に、西崎さんが沖縄水上特攻兵として出撃する前夜、船内で歌った『湖畔の宿』を歌ってくださった。
「みなさんも、出撃前夜に聴く歌として、目を瞑って聴いてください。」
高峰三枝子がテレビで歌っている姿を私は見ていない。「流行歌」だから、マーシャルで歌った人もいたかもしれない。
西崎さんが歌い始めると、飛行機の音が近づいてきた。
プロペラ音がするから、ヘリコプターだ。
これは演出なのか、今たまたまヘリコプターが上空にやってきたのか。
気になって私は目を開けてしまった。
真上にあったスピーカーから、音が出ているようではなかった。
どんどんプロペラ音は大きくなってくる。よくわからない感慨が込み上げてくる。
誰か!
たまたまにしては絶妙すぎるタイミングで、歌のおわりとともに音も遠ざかった。
必死に音の正体を探そうとしているのは、私だけのようだった。
「自分の国だけに目を向けるのではなく、アメリカ人だったら、中国人だったら、とそれぞれの立場であの無謀な太平洋戦争を考え、様々な現実を受け止めてほしい。
そうしたら、現実はもっとあかるくなるのではないか。」
西崎さんの願いが叶う現実を私も見たい。
帰宅後、 日付が変わる20分前まで今日納品の字幕制作の初稿づくり。
ラスト1時間の集中力で、最初からやれたらといつも思う。