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shiori

湖畔の宿

更新日:2021年11月14日

11/13(土) 晴れ


一日で治ると思った首がまだ痛い。もみ返しかな。右上唇の裏に口内炎もできて痛い。最近、家で食べないものを外で食べてるから、口が驚いてるのかな。



西崎信夫さんのお話を聞きに、9時半鷹の台駅へ。

会場のホールに集まる老若男女には、赤ちゃん連れのお母さん、10人くらいの生徒を連れて参加する学校の先生もいた。


窓際の席に座ると、しばらくして扇風機も回りはじめた。微風の冷気が身体を徐々に冷やし、ライトダウンを着ても底冷えがした。周りの人もみんな上着を着はじめて、扇風機のスイッチを消したいと何度も思った。


トークの最後に、西崎さんが沖縄水上特攻兵として出撃する前夜、船内で歌った『湖畔の宿』を歌ってくださった。


「みなさんも、出撃前夜に聴く歌として、目を瞑って聴いてください。」


高峰三枝子がテレビで歌っている姿を私は見ていない。「流行歌」だから、マーシャルで歌った人もいたかもしれない。


西崎さんが歌い始めると、飛行機の音が近づいてきた。

プロペラ音がするから、ヘリコプターだ。


これは演出なのか、今たまたまヘリコプターが上空にやってきたのか。

気になって私は目を開けてしまった。

真上にあったスピーカーから、音が出ているようではなかった。

どんどんプロペラ音は大きくなってくる。よくわからない感慨が込み上げてくる。

誰か!


たまたまにしては絶妙すぎるタイミングで、歌のおわりとともに音も遠ざかった。

必死に音の正体を探そうとしているのは、私だけのようだった。


「自分の国だけに目を向けるのではなく、アメリカ人だったら、中国人だったら、とそれぞれの立場であの無謀な太平洋戦争を考え、様々な現実を受け止めてほしい。


そうしたら、現実はもっとあかるくなるのではないか。」


西崎さんの願いが叶う現実を私も見たい。



帰宅後、 日付が変わる20分前まで今日納品の字幕制作の初稿づくり。

ラスト1時間の集中力で、最初からやれたらといつも思う。


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