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shiori

晴(曇)

5/28(土)晴(曇)


みずきくんの泣き相撲観戦。

鳥居の下から赤ちゃんの泣き声が響く。赤ちゃんのかぶとに書かれた四股名。〇〇丸、〇〇富士、〇〇乃海、〇〇王。みずきくんはみずき富士。

土俵の上でお相撲さんに抱かれ、わんわん泣く子もいれば、まったく動じない子も。みずき富士は人見知り真っ最中。泣き疲れるほどよく泣いた。400年も続いてきた行事に初めて参加した。お囃子の生演奏もよかった。

夕方、平野先生に金順吉さんから託された出張日記を見せていただく。1945年8月9日、長崎の海の上で被爆。8月12日、韓国へ戻る船に乗った時刻を書いて絶筆。冨五郎日記(職員手帳)ほどの小ささ。出張日記のタイトルは、表紙にもとから印字されていた。全ページ、上段に面長と書いてあるから朝鮮半島で作られた日記帳の可能性が高い。なぜか天気は晴(曇)がデフォルトの設定。晴か曇に二重線を引いて雨、と書き直している日も。

過酷な重労働を終えた夜、日記を書くと畳の下に隠して眠ったという。日記が見つかったら命はないと思って書かれた日記が、平野先生に託された。記録することに徹した、乱れない達筆な筆致に、冨五郎さんを想う。鉛筆で薄れた細かい文字を写経するように、手書きで一字一句書き写した平野先生のお父さんもすごい。1945年に書かれた在日韓国・朝鮮人の日記は、この一冊以外に見つかっていない、とされている。





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