順番
- shiori
- 2021年8月31日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年9月2日
しばらく留守にしてた家が、更地になり、跡形も無くなっていた。家財一式を返してほしいと懇願している夢を見て起きる。場所はマーシャル。戦前立ち並んでいた家が壊された。未だに日本人もアメリカ人も修復しにこないと話した長老チレさんの顔が浮かぶ。
ベランダに出る。一匹の蜂がジャンボピーマンとコットンのプランターを行き来している。
昨日も会った一匹か、仲間の働き蜂のおかげで、ピーマンの実がつきはじめた。シャベルの先端でプランターの土表面3cmほどをザクザクと耕す。頭皮マッサージをしている感覚で気持ちがいい。
ワクチン接種日は、ワクチンを打つことが仕事です。
先週、テレワーク時間外に接種予約を入れたにもかかわらず、職場からワクチン休暇が認められた。恵まれている。政府は接種予約のために若者を並ばせるのではなく、ワクチン休暇の促進に力を入れて欲しい。
11時からオンラインでライフワークの話。
マーシャルに行く、住む。その過程で失くした物と落とし物。紆余曲折を話す順番が重要と学ぶ。
今日〆切の原稿を読みながら眠ってしまう。15時。短いスコールで起きる。17時過ぎは90%の降水確率。萼が茶色くなった茶綿を収穫し、早めに家を出る。

一回目はスタッフ全員の視線を浴びたが、今日は10人弱が接種会場に。
前に座る人が左の袖を捲ると、刺青があった。
後ろに座っている人は、受け答えにすべて「かしこまりました」と丁重に礼を述べている。海の向こうからやってきた彼が想いを馳せる土地はどこか。
前回はなかった接種室で流れる物悲しいピアノ演奏を聴きながら15分待機。クリニックというより、葬儀場感がある。
行きと帰り、3台の救急車とすれ違った。
接種後の激しい運動は控えてというが、自転車で雨から逃れようと15分飛ばすのもなかなかの運動かもしれない。呼吸が苦しくなってきてから、ゆるやかにペダルを漕ぐ。
帰宅後シャワーを浴び、早めの夕食。解熱剤、冷えピタ、水筒を枕元に置いてセット完了。明日の仕事は欠勤にしてもらう。家でできることがあればと思ったが、すべて事務所でないとできない仕事だった。
サイレンが鳴り響く中、一本の電話。
21時。友人の家族が陽性。小さい子どもと隔離生活を送っているとの連絡が入る。
8月31日が終わる。
0時1分を確認して配信公開を終了する。
微熱。原稿を戻す。窓をすこし開けて、鈴虫の声をタオルケットに包まって聴く。