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  • minami

誰も読まない(かもしれない)日記


しおりの首相の一日スタイルの日記を読んで笑う。

不思議なことに、コンパクトに羅列したほうが逆に伝わってくる細部もあった。

日記は1行でもおもしろいからすごい。「ツルボーボーがおいしかった」という13文字が頭から離れなかったりする。


私たちはいくつかの印象的な日記に触れて、日記がいかにすぐれたタイムマシンであるかを知った。

この交換日記には大きく分けると2つの目的があるのかもしれない。オリジナルのタイムマシンを作ること。日記とは何なのかを考えること。


誰にも見せない日記がもっともハードボイルドな日記だとしたら、

誰かが読む前提の日記はポップソングみたいな存在かもしれない。

明らかな違いでありつつ、2つのあいだには少しのグラデーションもある。

誰にも見せないつもりで書いていて、のちのち人に託す人が少なくないのも面白い。



ここからが今日の日記。


ネットスーパーから届いた食材をひとつひとつ除菌シートで拭く。今日の東京の新規陽性者数は41人。消毒する意味はどのくらいあるかなと思いながらも、もう習慣になっている。

秋の味覚が食べたくていくらを注文したら40グラムで700円もして、見るのがこわくて値段シートをはがした。これでいい。


パステルでマジュロの夕焼けを描くけどぜーんぜんうまくいかない。何色でもないすてきな色ばかりで構成されている。


昼に打ち合わせがあり、そのあいだ子どもにipadでyoutubeを見せる。動画の時間を減らしたいが、どうしても頼らざるを得ないときが多い。会議が始まると「妈妈,不要说话」と言われて困った。youtubeを見るのに会議の音声がうるさかったらしい。

18時半に夫と保育を交代したら疲れて20分寝てしまう。20分しか寝ていないのに起きた時どこにいるかも、自分がだれなのかもわからなくて、冬眠から目覚めたような気がした。


最近やっている原稿直しを今日は1時間だけ集中して終わらせることにする。友人が「時間決めて作業するときは、頭の中で星のカービィのゲームのタイムアタック動画が流れてる」と言っていたので真似をする。カービィ効果ではかどった。ごほうびに牛乳アイスを食べた。


ずっと手をつけたくてつけられていなかった別の原稿をする。こちらは疲れていてもできる。もっと早くとりかかればよかった。


中国に帰国した義理の父の健康診断の結果がよくなさそう。焦っている義母がフェイスタイムで声を荒げていた。私が「お義母さんおこってるの?」と聞いたら夫は「おこってるというか、あわててる。おれの周りの人はなんでいつもあわててるんだろう」と言ったので、「ごめんな」と伝えた。


という1日。



面白いのは、誰にも見せないつもりの日記をのちのち誰かに託す人が少なくないこ

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